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忘年会

30代も半ばというところのおっさん達が渋谷駅ハチ公前に集まっている。これから向かうのは風風亭。そのくらいの歳ともなれば、もうちょっと高いところに行くんじゃあないのって思うだろ。そうじゃない。この集まりにおいては、そういうこだわりはなくていい。コスパ重視。ん。コストは重視されてるがパフォーマンスはどうか。

その集まりの最後に来たのが私。彼らと会うのは一年ぶりで、去年の忘年会以来だ。実は、参加表明をしたつもりになっていたが不安になり、直前に幹事に確認したのだった。もし「え、おまえ来るの?」的な空気になったら、お茶でもして帰るつもりだった。

ダラダラとバスケットボールストリートを歩いて風風亭に到着。まず頼むはビール。琥珀色のガス入りの水が喉にさわやかな刺激を与えてくれると、私の心は上向きになったフリをする。出てくる話題といったら趣味、ではなくて、専ら子どもと家とローン。前回まではカメラだの車だの、それから結婚の話だったような。私の今の生活とは一切無縁の話題が飛び交う。結婚の、その一歩先、二歩先の話。

制限時間いっぱいと店員に言われる。さて、二次会……と思いきや、酒も肴も要らない、お茶が飲めればいいとか言ってる。食べ過ぎ飲みすぎ、20代だった頃の勢いはどこへやら。そこらにあった居酒屋に入り、温かいお茶と枝豆を頼み、それからまた似たような話が展開され、お開き。終電で無事に帰宅。